2017年1月25日水曜日

 
 皆さま、遅ればせながら、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
 
 さて、昨日1月24日、私たちは、国立市・永見新市長と面会し、「上原公子元市長に対する国立市の債権を放棄することを求める」申し入れをしてきました。以下に訴えを添付してありますので、ご覧いただきたいと思います。
 
 永見新市長は、30分の短い面会時間に、「感情論ではなく」との言葉を何度か使いながら、「行政の長として、賠償請求を執行する義務がある。そのことについて、裁量の余地はない。あると思われるなら、逆にお聞きしたい」と、私たちに問題を投げかけるような話し方をされました。
 永見市長は、故・佐藤市長の市政を全面的に引き継いだ市長で、この問題は、前市長が抱えた問題だから粛々と執行するしかないとの論調でした。が、ご自身が話された通り、たとえ、副市長着任早々といえども、上原さんに賠償請求することが定まった発端となる住民訴訟控訴取り下げ=地裁判断の確定に「決裁」印を押した当事者です。
 さらに、行政マンとして17年にわたる景観訴訟のすべてに関わり、国立市が、議会や審議会等民主的プロセスを経て景観保護をすすめた経過も全部ご存知です。
 面会中、終始笑顔で接せられましたが、明和地所と闘っていた当時と真逆の立場を取り、今回、ひとり上原元市長に全責任を被せ、賠償金をも求める立場になったことの矛盾をどう受け止めているのでしょう。債権放棄については、最初から思考を停止されて、「争い」を解決するために、難しい政治マターを含めてあらゆる方法を検討しようとする気持ちは感じられませんでした。残念です。
 古くから景観裁判に関わってきたある市議経験者から、「元市長に賠償請求するようなことに気が進まない、あるいは理不尽なこととして気が重いと思われているのかどうかが大事。どうなんですか」との鋭い問いに対して、「住民間で争うのなんて(誰でも)イヤですよ、そりゃあ!」と反応されていました。が、本音はよく見えませんでした。
 私たちが「申し入れ」文に書いた通り、これからも、永見市長の政治家としての良識に訴えるべく、できる限り要請を続け、あらゆる活動を展開していきたいと考えています。
 
 
右が、永見理夫市長。
左はくにたち大学通り景観市民の会・共同代表の佐々木茂樹。
 
 
                               
                              
国立市長 永見理夫 様                  
                     
                          

   元市長上原公子さんに対する国立市の債権を

放棄することを求める申し入れ

 
 私たちは、明和マンション問題をめぐり国立市が上原さんに対して求償裁判を起こして以降、一市民である上原さんに損害賠償を求めること自体が問題であるとして、裁判の不当性を訴えてきました。
 残念ながら、昨年12月の最高裁判決によって国立市の債権が法的には確定したことになります。
 
 これを受け、市長として、国立市にはなんら損害がないことであるにもかかわらず、上原さんを丸裸にするようなことを本当になされるおつもりなのでしょうか。
 「人間を大切にする」という国立市の姿勢はどこにいったのでしょうか。
 
 佐藤前市長ともこの問題について何回か話し合いをしてきましたが、佐藤さんは「金の問題ではない」ということをおっしゃっていました。
 政治的な背後関係の中で、裁判を継続せざるを得なかったということなのでしょうが、この裁判の理不尽さは理解されていたのだと思われます。
 
 この裁判が「いじめ」そのものであることは多くの人が理解をしています。学校では「いじめ」はあってはならないものとされています。大人の社会もそれを見習うべきではないでしょうか。
 
 「人間を大切にする」国立市では、市民一人一人が大切にされなければなりません。
 そのような国立市の首長として、ぜひとも、上原元市長に対する債権を放棄するご決断をされるよう要望いたします。
 
 

2016年12月30日金曜日

ご報告とお願い

最高裁判所は、2016年12月13日、わたしたちの上告を棄却、上告審として受理しないとの通達を送ってきました。この結果は、国立の大学通りの景観保護をめぐって努力してきた国立市民と国立市、当時の上原市長の「オール国立」ともいえる住民自治の営みを消し去ろうとする承服しがたい決定であると言わざるを得ません。
国立大学通りの明和マンション問題の核心は、国立の住民が、景観保護の歴史を踏まえ、マンション周辺の住民が自らの土地利用に高さ制限を付す地区計画を提案し、これを国立市議会が条例化し、当時の上原市長がそれを実行したことに他なりません。全国にもまれな市民の自治力による景観保護運動でした。
この度の最高裁判断は、憲法92条の地方自治の本旨・住民自治の観点の理解を避け、債権放棄議決に対するこれまでの最高裁判例をも回避し、結果として日本の地方自治における自治体首長の役割を軽視し萎縮させる暴挙ともいえる判決といえるでしょう。
上原公子さんがいま、国立市から請求されている賠償額は、約4400万円と巨額です(金利含め)。
私たちは、この間のすべての経過を鑑みて、この額は、上原元市長ひとりで1円たりとも負担すべきものでないとの決意で向き合うことといたしました。
これまで多大なご支援をいただいてきたことに加えて恐縮ですが、この度、募金を募ることを決めました。どうか、私たち決意をお受け止めいただきたく心より訴えさせていただきます。

専用口座⇒みずほ銀行 日野駅前支店
普通預金口座 1222665
名義人 日野市民法律事務所 弁護士窪田之喜(くぼたゆきよし)
この度の基金立ち上げによって、逆に、住民自治・景観行政を前へ一歩でも進ませるために、諦めることなくがんばってまいります。ご協力の程、よろしくお願いいたします!

2016年6月23日木曜日

ちらし第3号、2万枚を配布中です(6月15日発行)

 
 
 
ちらし第3号、お手元に届いていますか? 今回も、どうしたら分かりやすく内容をお伝えできるか、メンバーで完成まで「産みの苦しみ」をしつもりです。どうぞ、ご意見をお寄せください。
【1面】
市民のみなさん
市議会議員のみなさん
国立市が明和地所に支払った賠償金を

上原元市長ひとりに押しつけ、
4300万円を請求している裁判について
なぜ、どこが、おかしいのか

一緒に考えてください。

【2面】【3面】 3つのなぜ? 
なぜ?その1:上原元市長ひとりにすべての責任を押しつけることになったのか。
なぜ?その2:国立市は明和地所と同じ訴訟内容で上原元市長を訴えているのか。
なぜ?その3:佐藤市長は、市議会の再建放棄議決を無視して裁判を継続するのか。

 


 【4面】最後のなぜ?
なぜ、13人の議員は、新たに求償権行使の決議をしたのか。
 
尚、講演会「首長の仕事とは」を、前滋賀県知事・嘉田由紀子さんをお招きして開催します。
日時:8月12日(金)午後6時~@一橋大学内教室(教室は追ってご連絡します)
 




2016年6月1日水曜日

6月27日★第2回 最高裁にアピールに行きます! 

第1回(4月25日)行動の様子を、YouTubeでご覧いただけたでしょうか?私たちの願いを黄色いフラッグと旗にも託して、アピールを行いました。市民の切実な声が、最後には最高裁を動かすと信じて、行動を続けます。
 
第2回は、6月27日(月)朝9時~です。
最高裁西門前にお集まりください。
10時過ぎには、最高裁正門前へ移動。その場合も、
西門にスタッフがいて誘導いたします。
 

2016年4月30日土曜日

【Youtube】4月25日 20160425 UPLAN 【最高裁正門前集合・街頭アピール・院内集会】“自治が裁かれるNO!”


ご参加くださった皆さま、平日の午後でご参加いただけなかった皆さま
UPLANによる中継録画がありますので、ぜひ、ご覧ください。

くにたちから持参した黄色のフラッグを広げて、青空の下、
最高裁判事と長官の良識を信じて、アピールしてきました。

また、たくさんの国会議員が駆けつけてくださったことで、
わたしたちが抱える問題の本質に、憲法が保障する地方自治のこれからに、大きく関わっていることが明らかになりました。

舞台は最高裁に移りました。
これからも最高裁に通い続けますので、皆さま、よろしくお願いいたします。
http://m.youtube.com/watch?v=00TbHspNPnc

2016年4月10日日曜日

【ぜひ、ご参加ください】4/25 最高裁前アクション&院内集会

不当な判決を破棄させるために!4.25(月)アクション

12時 最高裁正門前集合・街頭アピール
(千代田区隼町4-2 地下鉄半蔵門駅1番出口、永田町駅2番・4番出口) 

14時 最高裁調査官に弁護団とともに市民が要請行動
★市民による意見陳述・「ひと言」を手渡します。

15時~17時 院内集会@参議院会館101号室


【また大反響】景観市民の会ちらしNo.2”市民のみなさんへ 一緒にできることを考えてみませんか。”(3月30日発行)

不当判決を破棄させるために!
お手元に届いていますか? 
国立の市民自治の歴史を振り返って見ました。大学通りの景観を守ってきたのは市民たち。
それなのに、上原元市長個人の責任だとして、4300万円もの損害賠償を求めるのは、国立の「市民自治」を全否定するものです。






4.25(月)最高裁前アクション&院内集会にぜひ、ご参加ください(詳しくは次の投稿)
 不当な判決を破棄させるために、最高裁長官にあなたの声を届けてください。
ここに示したのは、一例です。例えば、
①上原元市長は景観保護の市民意思を背景としたものであり、元市長個人が賠償を負うのはおかしい。
②地域での合意による住民自治の歴史を否定しないでほしい。
③これが判例になると市民の意を受けても首長は萎縮して改革ができなくなる。
などなど、このような文面もご参考になさって、あなたの「ひと言」をお伝えください。
 
★「ひと言」の集め方(※第一次集約は4/23) 
①4月25日(月)12時~14時の最高裁前アクション当日に持参する。
②毎週水曜日夕方5:30~6:30 国立駅前情宣にお持ちいただく。4月は4/13(水)、4/20(水)
③ハガキに「あなたのひと言」を書いて郵送する。恐れ入ります、切手を貼ってください。
 ※〒186-0001 国立市北3-1-1、6-301 小川宛