2012年3月1日木曜日

第三幕・川神判決「上原個人に弁償させろ」


 2009年5月、突然4人の住民が国立市を相手に、「市が支払った約3,120万円の賠償金は上原元市長が市長の中立性を守らずにマンション業者の営業を妨害したことから生じたものだから、市は上原元市長個人に約3,120万円に年5分の金利を加えて支払わせろ」という新しい訴訟をおこしました。

 この訴訟を受けた第一審の東京地裁(川神裕裁判長)は、2010年12月、「上原元市長が市議会でマンションを違法建築と答弁したなどにより同社の物件売却に支障が出た」として営業妨害と認定。「市は原告4名の要求通り、約3,120万円にこれまでの金利5分を加えて上原公子に支払わせなさい」と判決しました。

 当時の被告である関口博市長は「賠償金は実質的に返還されている。このうえ、上原さんから徴収したら二重取りになってしまう」と、東京高裁に控訴(第二審)しました。

 しかし、その第二審の判決が出る直前に、自民、公明などの支持を受けて2011年4月に当選した佐藤一夫市長はさっさと関口前市長の控訴をとり下げてしまいました。その結果、第二審は消滅し、第一審の判決が最終判決になってしまいました。ふつう、裁判は第一審から第三審(最終審)まで争うことができるのに、 第二審が争われている途中で被告の佐藤市長はなぜか白旗をふってしまったのです。第二審の判決は第一審の川神判決を否定したかもしれないのに。

納得できない上原公子さんは当然、支払いに応じません。そこで佐藤市長は支払いと仮執行を求めて、上原公子さんを訴えました。またまた新しい裁判 の始まりです。そして、今回の国立市長vs上原公子さんの裁判を担当する裁判官はなんと、「上原公子個人が国立市へ支払え」という第一審の川神判決をつ くったあの川神裕氏ではありませんか。アン・ビリーバブル!

 佐藤市長を当選させた自民、公明その他の議員たちはこんなチラシ(右写真参照)を撒いて、佐藤市長の応援を始めました。汚職や収賄事件ではあるまいし、なんという陰湿で執ような嫌がらせでしょう。 


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