2016年12月30日金曜日

ご報告とお願い

最高裁判所は、2016年12月13日、わたしたちの上告を棄却、上告審として受理しないとの通達を送ってきました。この結果は、国立の大学通りの景観保護をめぐって努力してきた国立市民と国立市、当時の上原市長の「オール国立」ともいえる住民自治の営みを消し去ろうとする承服しがたい決定であると言わざるを得ません。
国立大学通りの明和マンション問題の核心は、国立の住民が、景観保護の歴史を踏まえ、マンション周辺の住民が自らの土地利用に高さ制限を付す地区計画を提案し、これを国立市議会が条例化し、当時の上原市長がそれを実行したことに他なりません。全国にもまれな市民の自治力による景観保護運動でした。
この度の最高裁判断は、憲法92条の地方自治の本旨・住民自治の観点の理解を避け、債権放棄議決に対するこれまでの最高裁判例をも回避し、結果として日本の地方自治における自治体首長の役割を軽視し萎縮させる暴挙ともいえる判決といえるでしょう。
上原公子さんがいま、国立市から請求されている賠償額は、約4400万円と巨額です(金利含め)。
私たちは、この間のすべての経過を鑑みて、この額は、上原元市長ひとりで1円たりとも負担すべきものでないとの決意で向き合うことといたしました。
これまで多大なご支援をいただいてきたことに加えて恐縮ですが、この度、募金を募ることを決めました。どうか、私たち決意をお受け止めいただきたく心より訴えさせていただきます。

専用口座⇒みずほ銀行 日野駅前支店
普通預金口座 1222665
名義人 日野市民法律事務所 弁護士窪田之喜(くぼたゆきよし)
この度の基金立ち上げによって、逆に、住民自治・景観行政を前へ一歩でも進ませるために、諦めることなくがんばってまいります。ご協力の程、よろしくお願いいたします!

2016年6月23日木曜日

ちらし第3号、2万枚を配布中です(6月15日発行)

 
 
 
ちらし第3号、お手元に届いていますか? 今回も、どうしたら分かりやすく内容をお伝えできるか、メンバーで完成まで「産みの苦しみ」をしつもりです。どうぞ、ご意見をお寄せください。
【1面】
市民のみなさん
市議会議員のみなさん
国立市が明和地所に支払った賠償金を

上原元市長ひとりに押しつけ、
4300万円を請求している裁判について
なぜ、どこが、おかしいのか

一緒に考えてください。

【2面】【3面】 3つのなぜ? 
なぜ?その1:上原元市長ひとりにすべての責任を押しつけることになったのか。
なぜ?その2:国立市は明和地所と同じ訴訟内容で上原元市長を訴えているのか。
なぜ?その3:佐藤市長は、市議会の再建放棄議決を無視して裁判を継続するのか。

 


 【4面】最後のなぜ?
なぜ、13人の議員は、新たに求償権行使の決議をしたのか。
 
尚、講演会「首長の仕事とは」を、前滋賀県知事・嘉田由紀子さんをお招きして開催します。
日時:8月12日(金)午後6時~@一橋大学内教室(教室は追ってご連絡します)
 




2016年6月1日水曜日

6月27日★第2回 最高裁にアピールに行きます! 

第1回(4月25日)行動の様子を、YouTubeでご覧いただけたでしょうか?私たちの願いを黄色いフラッグと旗にも託して、アピールを行いました。市民の切実な声が、最後には最高裁を動かすと信じて、行動を続けます。
 
第2回は、6月27日(月)朝9時~です。
最高裁西門前にお集まりください。
10時過ぎには、最高裁正門前へ移動。その場合も、
西門にスタッフがいて誘導いたします。
 

2016年4月30日土曜日

【Youtube】4月25日 20160425 UPLAN 【最高裁正門前集合・街頭アピール・院内集会】“自治が裁かれるNO!”


ご参加くださった皆さま、平日の午後でご参加いただけなかった皆さま
UPLANによる中継録画がありますので、ぜひ、ご覧ください。

くにたちから持参した黄色のフラッグを広げて、青空の下、
最高裁判事と長官の良識を信じて、アピールしてきました。

また、たくさんの国会議員が駆けつけてくださったことで、
わたしたちが抱える問題の本質に、憲法が保障する地方自治のこれからに、大きく関わっていることが明らかになりました。

舞台は最高裁に移りました。
これからも最高裁に通い続けますので、皆さま、よろしくお願いいたします。
http://m.youtube.com/watch?v=00TbHspNPnc

2016年4月10日日曜日

【ぜひ、ご参加ください】4/25 最高裁前アクション&院内集会

不当な判決を破棄させるために!4.25(月)アクション

12時 最高裁正門前集合・街頭アピール
(千代田区隼町4-2 地下鉄半蔵門駅1番出口、永田町駅2番・4番出口) 

14時 最高裁調査官に弁護団とともに市民が要請行動
★市民による意見陳述・「ひと言」を手渡します。

15時~17時 院内集会@参議院会館101号室


【また大反響】景観市民の会ちらしNo.2”市民のみなさんへ 一緒にできることを考えてみませんか。”(3月30日発行)

不当判決を破棄させるために!
お手元に届いていますか? 
国立の市民自治の歴史を振り返って見ました。大学通りの景観を守ってきたのは市民たち。
それなのに、上原元市長個人の責任だとして、4300万円もの損害賠償を求めるのは、国立の「市民自治」を全否定するものです。






4.25(月)最高裁前アクション&院内集会にぜひ、ご参加ください(詳しくは次の投稿)
 不当な判決を破棄させるために、最高裁長官にあなたの声を届けてください。
ここに示したのは、一例です。例えば、
①上原元市長は景観保護の市民意思を背景としたものであり、元市長個人が賠償を負うのはおかしい。
②地域での合意による住民自治の歴史を否定しないでほしい。
③これが判例になると市民の意を受けても首長は萎縮して改革ができなくなる。
などなど、このような文面もご参考になさって、あなたの「ひと言」をお伝えください。
 
★「ひと言」の集め方(※第一次集約は4/23) 
①4月25日(月)12時~14時の最高裁前アクション当日に持参する。
②毎週水曜日夕方5:30~6:30 国立駅前情宣にお持ちいただく。4月は4/13(水)、4/20(水)
③ハガキに「あなたのひと言」を書いて郵送する。恐れ入ります、切手を貼ってください。
 ※〒186-0001 国立市北3-1-1、6-301 小川宛 

 




【大反響!】景観市民の会ちらしNo.1 “市民のみなさんへ おかしいと思いませんか?”(2月17日発行)

 
 

2016年2月18日木曜日

高裁判決の衝撃!ー各紙で大きく報道される

↑朝日新聞2015年12月23日より
↑東京新聞2015年12月23日より(一部記事が切れています。)

高裁判決に異議あり!―上原元市長に4300万もの賠償請求命令下る

 昨2015年12月22日、東京高等裁判所第19民事部・小林昭彦裁判長は、国立市が上原元市長に対して約3124万円の損害賠償請求している訴訟の一審判決を破棄し、国立市の請求を認める驚くべき判決を言い渡しました。利子と合わせると、約4300万円もの賠償請求になります。
 
 一審を逆転させる高裁判断は多々あるなかでも、私たち景観市民の会は、今回の高裁判決が、国立における住民自治とその運動の意義をまったく理解しようとせず、地方自治・住民自治を萎縮・阻害させる点において強い憤りを感じています。また、大学通りの高層マンション問題に端を発する訴訟の結論として、首長ひとりに損害賠償を課すことを許すわけにはいきません。
 
 また本判決は、景観保全をすすめた市議会や審議会などすべての民主的過程を無視して、市長ひとりに責任を課しました。このことが、全国の首長に及ぼす衝撃も計り知れず、憲法が認める地方自治の本旨に抵触するのではないかとすら受け止めています。今回の司法判断の危うさを幾重にも指摘せざるを得ません。
 
 上原公子さんは、昨年中に、本判決を不服とし、最高裁に上告する手続きを済ませています。景観市民の会としても、これまで以上に力を入れて、国立市が4300万円もの賠償請求を上原元市長に課している経過を含めて高裁判決の問題点を分かりやすく伝えていきます。
 皆さま、どうぞ、本件へのご関心と支援の輪を広げていくよう、お願い申し上げます。